ALOE LABO

そもそもアロエってどんな植物?

アロエの品種は、
世界になんと300種類以上!

アロエはユリ科に含まれる多肉植物の仲間(属)です。熱帯で繁殖する常緑の多年草で、アフリカに広く分布しています。日本では「アロエ」と総称しますが、実はその種類は300種とも400種とも言われるほど多くの品種があるんです。中には、茎のないものや20m以上の高さになるものまで実にさまざま。ちなみに日本でよく知られ、私たちが日常目にしているのは、「キダチアロエ」と「アロエベラ」という品種です。

アロエ

日本人になじみ深い
「キダチアロエ」「アロエベラ」「ケープアロエ」

日本でよく利用されているアロエと言えば、「キダチアロエ」や「アロエベラ」、「ケープアロエ」です。「キダチアロエ」は、「木立ち」の名の通り茎が伸びて立ち上がり、成長するにつれ枝は多数に分かれます。日本の風土に合うため家庭でもよく栽培され、古くから観賞用や薬用、食用として用いられてきました。葉が細く、食べると苦味が強いのが特徴です。「アロエベラ」は、樹木状にならず地面からすぐに葉を立ち上げます。葉が大きく、葉肉も厚いため食用としてよく利用され、ヨーグルト、ジュースなどに用いられています。「ケープアロエ」は、アフリカのケープ地方の原産で、日本では医薬品の原料としてよく利用されています。

  • アロエベラ

    アロエベラ

  • キダチアロエ

    キダチアロエ

  • ケープアロエ

    ケープアロエ

皮と葉肉のゲルの間に、有用成分がギュッ!

アロエに含まれるさまざまな成分の中で特徴的なのが、「アロイン」という成分です。アロインは、アロエの外皮とゲルの間からしたたり出る黄色い液汁に多く含まれています。この成分はスグレモノで、便通改善や消炎、抗アレルギー、抗菌などさまざまな作用があります。そう言えば子供の頃、ヤケドにアロエを貼って巻いた包帯は、だんだん黄色く染まりませんでしたか?あの黄色は、効果の証だったんですね。

アロエ

アロエ葉は切り取っても、
1ヵ月後もピチピチ♪

アロエのゲル状の葉肉はとても優れた保水力があり、水分や栄養の貯蔵庫として働いています。その力を探るために、さまざまな植物や野菜と比較実験を行いました。果実や茎を切断した、トマトやキュウリ、ホウレン草、ジンチョウゲなどと、同じく葉を切断したアロエを用意。その断面からの水分蒸発を検証したところ、多くの植物や野菜は100時間も持たずに枯死したのに対し、アロエはなんと約1ヵ月たってもほとんど水分が蒸発されませんでした。まさに驚異の保水力です。

  • アロエ
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