アロエの歴史は、遙か古代までさかのぼり、紀元前2,000年頃エジプトでは、「不老不死の植物」として用いられていたそうです。なんと、亡くなったファラオ王に埋葬品としてアロエが贈られていたというエピソードまで。また、ピラミッドのミイラの棺で発見されたパピルスという書物には、アロエが人々の美容と健康を支える植物として愛用されていた記述も。道行けばふと目にするアロエには、とんでもない歴史があったんですね。
「絶世の美女」として知られる、古代エジプトの女王クレオパトラ。その美貌の秘密はアロエにあったことをご存知ですか?一説によるとクレオパトラは、美容のためにアロエの液汁を全身に塗っていたそうです。さすがは世界三大美女と称されるだけあって、お目が高い!アロエの保湿力やコラーゲン生成を促す力を身をもって感じていたのかも・・・。
マケドニア帝国を築いたアレキサンダー大王も、大のアロエフリークでした。彼は、兵士の病気やケガを癒したり健康維持のために、遠征時には必ずアロエを持っていったそうです。その愛用ぶりは、まさにケタ外れ。大量のアロエを確保するために、なんと自生地であるアフリカのソコトラ島を占領して栽培させたほどです。ちなみに、アレキサンダー大王にアロエの効能を教えたのは、かの有名な古代ギリシャの哲学者アリストテレスだったそうです。東西文化が交流し、ヘレニズム文化の発展に大きく貢献したアレキサンダー大王。その歴史の影に「アロエあり」なのでした。
「医聖」「医学の父」と呼ばれる古代ギリシャのヒポクラテスは、アロエを治療薬として日常的に利用していたそうです。また、彼が記した医学書には、緩下薬(便通改善)などの効能が記録されています。およそ2,500年も前の医学書に登場するなんて、アロエってやっぱりスゴイんですね。