ALOE LABO

髪を育てる

髪が成長するサイクルに働く

毛髪は、発毛してから抜け落ちるまでに、一定の周期“ヘアサイクル”で再生を繰り返しています。実は、抜け毛や薄毛などのお悩みは、このヘアサイクルと深く関わっているんです。いつまでもすこやかな髪を維持するためにはヘアサイクルを正常に保つことが大切。そこで小林製薬は、さまざまなチカラを持つアロエが、ヘアサイクルの正常化にどう作用するのかについて検証しました。
サイクル図

髪よ育て!
細胞や遺伝子レベルでアロエが活躍。

花の種をまいてせっせと水やりしたのに、芽が出る様子がない・・・。もしかすると、種自体がダメだったの?これはたとえ話ですが、髪の根っこ部分には、「髪が育て!」と成長の指令を出し髪を生み出す“毛乳頭細胞”という組織があります。つまり、毛乳頭細胞が活発でないと、髪はしっかり育たないのです。私たちは、人の頭髪の毛乳頭細胞に、さまざまな品種のアロエエキスを与え検証しました。
実証実験内容
  • VEGF タンパク質産生量の比較
  • FGF-7 遺伝子発現量の比較
  • IGF-1 遺伝子発現
  • HGF 遺伝子発現

※統計処理は Student's t-test 法にて実施
※平均値±SE(標準誤差)
※* p<0.05、 ** p<0.01(vs control)

サイクル図
結果が出ました。
すると、アロエエキスが、毛乳頭細胞を活性化するタンパク質の産生を促進したり遺伝子を生み出すことが分かりました。髪の成長の根本に働きかけるアロエのチカラ。育毛したい方にとって、期待が持てるうれしいニュースですね。

アロエに髪を生やすチカラ?!
育毛ケアに新たな一歩!

さて、「ところで目に見えるレベルで、アロエは髪にどうなの?」と思っておられるみなさま。お待たせいたしました!私たちはズバリ、「アロエで髪が生えるのか」を検証しました。
体毛を剃ったマウスの背中の皮膚に数種類のアロエエキスを毎日1回塗布し、18日間経過を観察しました。
試験概要
試験動物
C3H/HeN Crjマウス♂、7週齢
試験動物
10匹/群、4群(検体×2、陰性対照、陽性対照)
検体
キダチアロエエキスは最終濃度3%、アロエニンは最終濃度0.3%とし、溶媒には50%エタノール水溶液を用いた
陰性対照
50%エタノール水溶液
除毛方法
バリカン及びカミソリにて剃毛
塗布方法
除毛した背部皮膚に塗布
塗布量
0.1mL/day/匹
塗布期間
1日1回、18日間連続
評価方法
スコア(目視6段階)及び写真
実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準に従い、適切に実施した。
毛成長判定基準とスコア
判断基準
写真
評価
判断基準

皮膚がピンク色を呈する(100%)

評価

0

判断基準

皮膚が灰色に変化(50%未満)

評価

1

判断基準

皮膚が灰色に変化(50%以上)及び発毛が認められる(50%未満)

評価

2

判断基準

皮膚が灰色に変化(50%以上)及び発毛が認められる
(50%以上80%未満)

評価

3

判断基準

発毛が明瞭に認められる(80%以上100%未満)

評価

4

判断基準

発毛が明瞭に認められる(100%)

評価

5

結果が出ました。
実験の結果、発毛が認められ、マウスの背中は毛で覆われました。品種によって、発毛レベルに差はありましたが、いずれも効果を実証。この研究成果により、アロエは育毛効果を持つ植物エキスとして、期待できることが明らかになりました。胸を張って言わせてください、これは育毛ケアの新たな一歩ですよ!

※C3Hマウス。ヘアサイクルの成長期状態のマウスとして用いられる研究用マウス。

  • A
    キダチアエロエキスあり
    キダチアエロエキスあり
    塗布19日目
    平均:スコア4[発毛が明瞭に認められる(80%以上100%未満)]
  • B
    キダチアエロエキスなし
    キダチアエロエキスなし
    塗布19日目
    平均:スコア3.2[皮膚が灰色に変化(50%以上)及び発毛が認められる(50%以上80%未満)]
※写真は顕著な一例です。
◎日本薬学会第132年会より

毛の伸びる速さや硬さを確認!
新たにキダチアロエエキスの毛成長促進作用を検証。

見た目のボリュームアップにつながる重要なポイントである「成長する毛の伸びる速さや毛質(硬さや太さ)」。我々は、頭皮環境改善に関わるキダチアロエの育毛研究において、新たな研究成果を得ることが出来ました。
背中の毛を剃毛したマウス※をキダチアロエエキスあり(A群)とキダチアロエエキスなし(B群)に分け、マウスの背部皮膚に週5回、3週間連続塗布。2群の成長度合い(①毛の長さ②毛質)を調べた。
※C57BL6/Nマウス。ヘアサイクルを成長期初期にリセットした研究用マウス。
実証実験内容
結果が出ました。
21日目に2群の毛を採取して最大長を計測したところ、A群はB群と比べて毛が長かった。つまり、早く伸びていることがわかりました。また、毛質(軟毛・硬毛)の比較についても、B群よりA群の毛の硬毛率が高いことがわかりました。つまり、毛が硬くなっていることがわかりました。
  • 毛の長さ
  • 毛質

ついに、ヒトの髪への働きが明らかに!
髪にとってうれしいニュース♪

さて、マウスを用いた検証で明らかになった「アロエの髪を生やすチカラ」。じゃあヒトの髪の毛には、どうなの?って思いませんか。そうなんです。私たちもその疑問と期待から、アロエエキスがヒトの毛髪にどう働くかを検証しました。ひとつは、髪が育つスピードへの関わり。もうひとつは、本数への関わり。さてさて、その結果やいかに…。
35歳から58歳の被験者24名(女性14名・男性10名)に1日2回24週キダチアロエエキス配合育毛液を塗布。1cm角の面積で刈毛した部分の「髪が成長する速度」および「成長する髪の本数が増えるか(成長期毛率)」について検証しました。
実証実験内容
試験条件
方 法
オープン試験
試験期間
24週
試験品
キダチアロエエキス配合育毛製剤
被験者数
24名
属性
女性14名・男性10名、35〜58歳(平均49.7±6.5歳)
評価方法
  • フォトトリコグラム(成長速度・毛直径・成長期毛率)
  • 写真撮影
  • アンケート

※本試験は倫理委員会の承認を経て、ヘルシンキ宣言を遵守し実施。

フォトトリコグラム
  • 成長速度:毛髪30本について刈毛直後と3日後の毛髪の長さから1日あたりの伸長速度を測定。
  • 成長期毛率:毛髪50本について3日後の成長期毛の本数を求め、成長期毛率を算出。
頭部を1cm×1cm刈毛し、マイクロスコープで撮影。
結果が出ました。
キダチアロエエキス配合育毛液を24週間塗布した結果、使用前に比べて相対値の毛髪の成長速度がアップしました。
  • 統計処理は対応のある検定にて実施 ※平均値±SD(標準偏差)
  • *p<0.05 (vs使用開始前)
また、キダチアロエエキス配合育毛液が成長する髪の本数を増やすことも明らかに!塗布を続けた12週間後、本数が増加。成長速度が早くなることで毛髪の長さが伸長し、成長期毛率がアップすることで抜け毛が少なくなりボリュームアップすると考えられます。今後も、育毛に有用な成分の研究やメカニズムの解明を目指して研究に取り組んで参ります。
  • 統計処理は対応のある検定にて実施
  • *p<0.05 、**p<0.01(vs使用開始前) ※平均値±SD(標準偏差)
フォトトリコグラム著効例(52歳女性)
頭部全体写真著効例(58歳女性)
第83回 SCCJ研究討論会より